耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科は、耳・鼻・のど・頸部(くび)の病気の治療を行う診療科です。
聴覚・嗅覚・平衡感覚・味覚をつかさどる感覚器官(耳・鼻・舌)、食物を咀嚼して飲み込んだり、発声したりする機能を有する運動器官(口腔・咽頭・喉頭)、また、呼吸器官である鼻腔や、耳下腺・顎下腺などの唾液腺も診療領域となります。
対象となる疾患は様々で、かぜや中耳炎、難聴、花粉症、めまい、扁桃炎、耳鳴りといった一般的なものから、発声障害、嚥下障害、睡眠時無呼吸症候群、首の腫れ・しこり、頭頸部がんといった専門的な病気まで幅広く扱います。
このような症状の方はご相談ください。
かぜは、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰などを主症状とする上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。発熱、咽頭痛、全身倦怠感、食欲低下などを伴う場合がありますが、発熱はあっても微熱程度で、頭痛や全身倦怠感などの全身症状も軽いという特徴があります。
原因の80~90%はウイルスが占めており、粘膜から感染して炎症を起こします。
中耳炎は鼻の細菌やウイルスが、鼻の奥から中耳につながる耳管(じかん)を通って中耳に入ることで起こります。成長途中の子どもは耳管が未発達で、十分な長さがなく、また角度も水平に近いため、菌などが侵入しやすいと考えられています。このため子どもは、かぜをひいたときにとくに中耳炎にかかりやすいといわれています。
症状は、鼻水やのどの痛みなどの症状に続いて、強い耳の痛みや発熱、耳だれ、耳がつまった感じ、聞こえにくさなどを生じます。
人は音源から生じた空気の振動を感じて音を認識し、音により生じた鼓膜の振動は、鼓膜の奥の小さな骨(耳小骨)を伝わり内耳に到達します。内耳では振動を電気信号に変換し、聴神経を伝わり脳へ到達して音として認識されます。
難聴は、この過程が障害されることで起こります。音の振動がうまく内耳まで伝わらない伝音難聴、内耳が障害されたり聴神経がうまく伝達できなかったりする感音難聴があります。
ウイルスや細菌が副鼻腔に感染する病気です。かぜをひいた後に生じることが多く、かぜに続いて細菌感染が副鼻腔にもたらされます。膿のような鼻汁が出て、限られた空間に膿がたまったり粘膜が腫れるため、頬や目の奥が痛みます。頭痛、頭重感、発熱などを伴うこともあります。
絶えず汚い鼻水が出る、常に鼻がつまり口で呼吸をしている、においを感じにくいといった症状があります。治療は鼻内の清掃、副鼻腔の鼻処置と、抗生剤や去痰剤、抗アレルギー剤などによる薬物療法を行います。
アレルギー性鼻炎は、花粉やダニ、ハウスダストなどの様々なアレルゲンが鼻の粘膜に触れることにより起こるアレルギー反応によって起こる鼻の病気です。複数のアレルゲンにアレルギーが認められる方も珍しくありません。症状は、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどで、目のかゆみ、充血などの眼の症状も併発することがあります。
治療としては、原因が特定できる場合は、可能な限り原因の回避と除去(こまめな掃除など)を行います。アレルギー性鼻炎の薬物療法は広く行われており、症状や重症度に応じて抗ヒスタミン薬や鼻噴霧用ステロイド薬などを用います。
扁桃炎は、のどの奥の左右両側にある扁桃が、細菌などの感染により炎症を起こす病気です。扁桃が赤く腫れ、白い膿を持つこともあります。
扁桃炎の症状は、のどの痛み(とくにつばを飲み込むときの強い痛み)、発熱、あごの下や頚部のリンパ節の腫れなどですが、耳や側頭部に痛みが放散することもあります。
咽頭に炎症を来す病気です。かぜをひいてのどが痛いときなどは、ほとんどのケースで咽頭炎が認められます。
咽頭は感染を起こしやすい部位で、気温の変化や疲れなどで抵抗力が低下し、細菌やウイルスが感染すると、のどが赤く腫れることがよくあります。
めまい中で最も多い疾患です。寝返り、起床時、臥床時などで頭の位置や頭を動かすことによって誘発されます。回転性のめまいで数秒から数十秒で治まり、難聴や耳鳴は伴いません。また、意識消失や手指失調をきたすことはありません。
内耳にある耳石の一部がはがれそれが半規管に迷入、浮遊し、頭の動きで移動するためにめまいが生じます。多くの場合、2週間程度で自然治癒すると言われています。
難聴、耳鳴、耳のつまり感など、聴覚症状を伴うめまいを繰り返す病気です。「目が回って立っていられない」「まわりの景色がぐるぐる回る」という症状を訴えることが多いです。難聴の症状は、めまいの前後に悪化し、めまいが治まるとともによくなりますが、発作を繰り返すにつれて悪化していくこともあります。
ものを食べる動作は、食べ物を認識し、口に入れ、噛んで、飲み込むまでの一連からなります。このうちの「飲み込む」という動作が嚥下(えんげ)です。
嚥下障害は、のどや舌の動きが悪くなったり、食道がんができたりして、食物をうまく飲み込めなくなる状態をいいます。老化にともなう嚥下機能(飲み込む能力)の低下によって起こることがもっとも多く、また、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害、神経や筋疾患などでも高率に起こります。
リンパ節腫脹は炎症または腫瘍によるものが代表的です。炎症には急性リンパ節炎、慢性リンパ節炎などがあります。
急性リンパ節炎は腫れた部位に痛みを伴いますが、通常、抗菌薬や消炎鎮痛薬により1~2週間程度で治まります。ただし、結核性リンパ節炎は結核の治療も必要となります。
腫瘍によるものはがんやリンパ腫などにより起こります。多くの場合は触診で硬く、可動性が乏しいとされます。
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